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Guangdong Musuem; Guangdong Musuem;

広東省美術館, 広東省、広州

広東の新しいビジネス地区に建てられた、文化的なランドマーク

新しく建設された広東省美物館は、広東省の“10の作品”の1つで、3つのランドマーク的な文化施設の1つです。この美物館は、延床面積66,980m2で、広州の新たな中心ビジネス地区である天河地区の基軸エリアにある、珠江の北岸付近に位置しています。アラップは、構造、ファサード、音響の設計者としてプロジェクトに携わりました。

5階建ての建物には、13万点を超える展示品が収蔵されており、4つの大きな展示ホールが備えられています。建物のデザインは、貴重品を入れる中国の伝統的な漆塗りの箱をモチーフにしています。広東エリアの歴史的に重要な文化工芸品を保存し、展示するこの美物館の機能は、まさにこの箱と同じです。また、中国の伝統的な中庭もモチーフに取り入れており、層状に連続する空間に組み込まれています。アラップはファサードのデザインに、“宝箱の模様”を表現しました。

この美物館の特徴は、メインの展示スペースのエレベーションといえます。展示スペースは天井から吊るされており、その下部空間には通行スペースが設けられています。建築家が意図するこの空間を実現させるには、革新的な構造設計が必要とされました。

新しい広東省美物館は、広州国際金融センター(ウエストタワー)および広東タワーと共に、今後国際的にも存在感を増すであろう新興ビジネス・文化地区の都市景観に、新たな一面を加えました。