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John W Olver Transit Center, マサチューセッツ州、グリーンフィールド

ジョンW. オルバー・トランジット・センター

2012年5月4日に開業したジョンW. オルバー・トランジット・センター。ここには、コミュニティ・スペースに加え、フランクリン地方交通局とフランクリン地域行政委員会のオフィスが配されています。約2年後にナレッジ・コリドー・レール・プロジェクトが完成すると、センターはアムトラックの駅とも連絡し、地域の再生と成長の起爆剤となることが期待されます。

この建物は、さまざまな環境技術を取り入れ、ネット・ゼロ・エネルギーを実現しました。アクティブ輻射(放射)パネルによる輻射冷暖房や、太陽熱集熱と地中熱ヒートポンプを併用した換気設備といった機械設備はもちろん、昼光解析に基づき、窓の配置も最適化されています。

「マサチューセッツ州のランドマークとなるプロジェクトで、ネット・ゼロを実現できたことに、胸が高鳴っています。このプロジェクトは、政策とデザインが一体となり、環境や交通、経済にポジティブな影響を与えた好例といえます。」

––– マーク・ワルシュ・クック (アラップ、プロジェクトダイレクター兼マサチューセッツ・ゼロ・ネット・エナジー・アドバイザリー・コミッティーメンバー)

このプロジェクトには最先端の再生可能エネルギー技術も採用されています。アラップはエナジーモデリングを通して、この建物の消費エネルギーにおいて暖房と照明の占める割合が大きいことを明らかにしました。この結果から、暖房負荷に対しては木質ペレットを用いたバイオマスボイラーを、照明負荷に対しては、トップライトの設置やセンサによる照明器具の自動制御を提案しました。

また、敷地内には、自立式の太陽光パネルが450枚以上並べられ、96kWもの発電が可能です。これは1年間の総エネルギー使用量を相殺するに十分な発電能力です。

アラップは機械、電気、給排水の各種エンジニアリングと、照明設計を担当しました。

省エネと創エネの技術

「トランジットセンターにおいては、最先端の省エネと創エネ技術を採用しました。リアルタイムで建物の消費エネルギーをモニタリングすることで、建物の利用者自身がさらなる省エネのチャンスを探ってくれることを期待しています。」

––– ジュリアン・アストベリー (アラップ、プロジェクトマネージャー)

特徴的な要素として以下が挙げられます。

  • 地下123mの深さに埋設された22本の地中熱ヒートポンプ
  • 680m²にわたって並べられた総出力98kWの太陽光発電設備
  • 認証木材の木質ペレットを使用する出力750,000Btu/h (220,000kw/h)のペレットボイラー
  • アクティブチルドビームによる輻射空調
  • 取入れ外気を冬期最大で15°C予熱することのできる太陽熱集熱システム
  • 上記の取入れ外気をさらに加熱する地中熱ヒートポンプ
  • 風速制御とエネルギー回収が可能なエアハンドリングユニット
  • 昼光解析に基づき配置された、窓、ハイサイドライト、トップライト
  • 人感センサ、昼光センサによって調光の可能な照明制御システム
  • 駐車場に設置されたLED照明器具
  • 35%の水使用量削減を可能にした節水型の水まわり設備
  • 年間377Btu/m² (95Kcal/m²)の消費エネルギー削減

竣工式には、ディーヴァル・パトリック マサチューセッツ州知事をはじめ、副州知事のティモシー・マレー、ジョン・オルバー下院議員などの有力者が出席し、マサチューセッツ州の将来にゼロエネルギー施設が与える効果について意見交換がされました。

「交通とグリーンエネルギーの未来に向けた革新的な投資の実現に立ち会うことができ、うれしく思います。またこのような施設に、私の名前を付していただき、大変光栄です。」

––– ジョン・オルバー(下院議員)