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リゾナーレ ガーデンチャペル, 山梨県北巨摩郡

木の葉をイメージした、屋根が開く小さな教会

緑に囲まれたリゾートホテルの敷地内に建てられたウエディングチャペルは、2枚の木の葉が合わさったイメージでデザインされました。1枚はガラス、もう1枚はスチールの葉。

真っ白なスチールの葉には模様を描く穴があけられ、新婦がかぶるレース製のベールをイメージしています。そしてこの白いベールは開閉式となっており、セレモニーの演出に合わせてゆっくりと動きだします。夜はベールの穴より光がこぼれ、やさしげな美しい表情をみせてくれます。

ガラス屋根もベールも、構造体がそのまま意匠表現となるため、構造計画の際は建築家の意図が実現できるように心がけました。ガラス屋根は鋼管でアーチを作り、「葉脈」をイメージさせる構造デザインとしています。

光の模様が美しく浮かびあがる、夜の表情 ©Katsuhisa Kida

開閉式のベールはT型鉄骨と鋼板による一体構造で、覆いかぶさるような緩やかで美しい3次元曲面が表現できるようにしました。開閉機構は床下ピット部に設けられ、設計は川崎重工業が行いました。総重量約11tのスチール製のベールは、その重さを感じさせないほど軽やかにそして静かに、約40秒をかけて開きます。