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狭山湖半霊園 管理休憩棟 © Koji Fujii / Nacasa and Partners Inc.; 狭山湖半霊園 管理休憩棟 © Koji Fujii / Nacasa and Partners Inc.;

狭山湖半霊園 管理休憩棟, 埼玉県所沢市

自然な光温熱環境が生み出す、ゆったりとした空間

東京郊外の狭山丘陵の中、住宅街、湖、森に囲まれた狭山湖半霊園内に建つ管理事務所と休憩所を兼ねた建物です。『狭山の森礼拝堂』とともに中村拓志&NAP建築設計事務所による連作であり、アラップは構造・設備・照明デザインの設計・監理を担当しました。

 

繊細なハイブリッド構造

コンクリートコアを中央に配置し、無垢断面による鉄骨フレームを全周に配置することで透明感のあるガラス外壁を形成し、さらにその上に120本の集成材梁による不正形な和傘のような屋根を乗せています。複雑な形状でありかつ構造部材がすべて露出するため、各接合部の詳細はミニマルなデザインとなるよう丁寧に設計しています。すべての木部材は異なる長さと角度で取り付くため、十分な製作精度を確保するために三次元作図および機械による自動加工に加え、最後は職人により細かい仕上げを加えて完成させています。

 

自然と応答する環境

環境・設備設計は周囲の森、外周の大きな水盤および屋根の構造と連携しています。屋根の向き・形は日射の室内への受熱を考慮して決められました。周囲を落葉樹に囲まれた水盤では、落ち葉を重力だけで自動的に取り除くスクリーンを循環システムに組み込み、清掃の手間を軽減しています。水盤に面したガラスの外周から余分な要素を排除するために、空調機は中央のコアの天井裏の150から1,000mmのスペースにすべて収納しています。トップライトからの自然光、およびコアの上に配置した照明を調整することにより、木質の屋根を照らすやわらかな照明を可能としています。

適材適所にコンクリート、鉄骨、木などの材料を組み合わせ、建物と周辺環境との良い関係をもつ、特徴的でありながらゆったりとした空間を実現しました。

主な受賞歴

2014年 グッドデザイン賞ベスト100
2014年 JIA日本建築大賞 優秀建築賞
2014年 日本建築美術工芸協会・AACA賞 優秀賞
2016年 アルカシア建築賞2016 Building of the Year/Gold