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シンガポールスポーツハブ, シンガポール

内側と外側の両方から尊敬できる象徴的な構造をどのようにデザインしますか?

  • 可動システムを備えた、非常に薄いドーム屋根の国立スタジアム。収容人数は55,000人に及ぶ
  • さまざまな競技、イベントに対応できる革新的な可動席デザイン
  • シンガポールの熱帯気候に合わせた高効率な観客席空調システム
  • スポーツ施設としては世界最大規模のPPPプロジェクト

観客席55,000席を備え、世界有数の規模を誇るシンガポール・スポーツ・ハブ。アラップは、革新的なデザインによって、スタジアム建築におけるサステイナブルデザインのモデルを示しました。誰もが利用できる、サステイナブルなスポーツ、エンターテインメント、ライフスタイルのハブ(拠点)をつくることが、設計当初から主題として掲げられてきました。

シンガポール・スポーツ・ハブは、生活の場、楽しむ場としてのシンガポールの存在を改めて示す、マリーナ・ベイ開発の一環として計画されました。この重要なプロジェクトに対し、北京国家体育場(鳥の巣)やアリアンツ・アリーナ、マンチェスタースタジアムといった各国のランドマークとなるスタジアムを手掛けた実績を買われ、アラップはスタジアムの設計、エンジニアリングの命を受けました。

スタジアムは観客性の快適性に重きを置いた計画となっています。薄いドーム構造の可動屋根は、競技中に差し込む日射を遮り、座席ごとに吹出し口を設けた空調設備は、観戦中の観客席を快適な温度に保ちます。また、可動の座席は競技に合わせて配置を変えることができ、クリケットからサッカーまでさまざまな競技への対応が可能です。

多様性

設計において重要なテーマとなったのは、多様性です。可動観客席、モジュールごとにパレット化された芝生、可動屋根を組み合わせることで、年間を通してさまざまなイベントを催すことが可能になりました。シンガポール・スポーツ・ハブは、サッカー、陸上競技、クリケットを同じ競技場で行うことのできる世界で初めてのスタジアムです。多様性を実現する上では、サッカー観戦の臨場感を損なうことなく、いかに自由度を高めるか、ということに焦点が当てられました。

 

エンジニアリングの功績

シンガポール・スポーツ・ハブの規模は世界最大級です。「私たちは、310mをスパンするエレガントなドームを目指しました。310mという長さはA380航空機を4機並べた主翼端部間の距離に相当します。スパンが長いことに加え、屋根の構造を限りなく薄くすることで、部材数を極限まで減らし、効率的な構造を実現しました。」と、デザインリーダーであるクライブ・ルイスは語りました。

 

熱帯気候における快適性の実現

設備設計の分野においても、熱帯地域のスタジアムデザインに対し一つのモデルを示しました。最大の特徴は、各座席に吹出し口を設けた革新的な空調システムです。この吹き出しポケットによる空調は、観客席上方から吹き出す従来の空調に比べ、大幅な省エネルギーを実現しました。

シンガポール・スポーツ・ハブは、シンガポールフライヤー、ヘリックス・ブリッジ、マリーナ・ベイ・サンズとアラップが成功へと導いたマリーナ・ベイ一帯の注目プロジェクトに続く、新たなランドマークです。F1のシンガポールグランプリや、ユース・オリンピックがこの地で確立したように、2014年に開場を迎えたスポーツ・ハブは、スポーツ国際大会の会場としてのシンガポールの地位を確固たるものとするでしょう。