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シンガポールに広大な植物園


3 7月 2012

2012年6月29日、リー・シェンロン首相によってガーデンズ・バイ・ザ・ベイのオープンを記念した式典が催され、シンガポールにまた新たなシンボルが加わりました。

ベイ・サウスは、ガーデンズ・バイ・ザ・ベイを構成する3つの植物園の一つです。3つの植物園は、それぞれ特徴的なテーマで構成されており、その規模も世界有数といえます。この度、ベイ・サウスは政府資本による開発の第一号として整備が整いました。

ベイ・サウスのオープンを記念して、様々なイベントが催されました。グラミー賞受賞のジェイソン・ムラーズや、ロサンゼルス在住のシンガポール人シンガーソングライターのコリン・メイのライブコンサートをはじめ、子ども向けの朗読会や、屋外映画上映、写真コンペ等のアクティビティが企画されました。

ベイ・サウスの特徴は、グラント・アソシエイションとウィルキンソン・エアによるSF的な建築デザインです。6つのダイニングエリアと、18のスーパーツリー、そして2つのガラスドーム(フラワードームとクラウドフォレスト)によって構成されており、面積は54ヘクタールに及びます。

「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイのコンセプトの根底にあるのは、環境サステイナビリティの原則です。私たちは、この美しい植物園のサステイナブル・エンジニアリングに携われたことを、大変光栄に思います。」 ラッセル・コール(アラップ・シンガポールオフィス、ビルディンググループリーダー)

アラップは、ウィルキンソン・エアと協働し、ガラスドームの火災安全設計とファサードエンジニアリングを担当しました。アラップのファサードスペシャリストは、温室効果による植物園の温度上昇を和らげるため、巨大なガラスファサードに高性能のLowEガラスを採用しました。また、ファイアチームの性能設計手法によって、区画のない完全に一体の空間として展示施設をつくることが可能になりました。同時に、安全性の観点からも、合理的な避難計画と排煙計画を実現しています。

新たな時代の公園として、ガーデンズ・バイ・ザ・ベイは、急速に進む都市化の一方で、緑化を拡大するシンガポールの精神を反映しようとしています。実際に緑地の面積は、島の面積の36%にとどまっていた1986年から、2007年には47%に拡大されています。