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Adelaide Zoo, アデレード

大規模改修のプロジェクトマネジメントで、最高のパフォーマンスを追及

2007年、非営利団体ズーズ・サウス・オーストラリアは、中国からの10年間の貸与によってジャイアントパンダを迎えることを機に、アデレード動物園の大規模改修を決めました。

動物園はインフラ設備の更新や、エントランス施設の一新も必要な段階に来ていました。この度の改修の鍵となったのは、サステイナビリティとイノベーションという2つのテーマです。

動物保護メッセージの発信、ふさわしい空間の創出、来園者・スタッフ・動物の相互対応等、アラップは本プロジェクトにおいて総合的なプロジェクト・マネジメントを担当しました。

今回のプロジェクトでは、外周フェンス、エントランス施設、パンダの展示区域の整備が行われました。新たなエントランス施設には、来園者案内だけでなく、ショップやカフェ、管理施設、動物保護センターが配置されました。パンダの展示区域では、ジャイアントパンダのワンワンとフニだけではなく、レッサーパンダも飼育されています。

最短の工期で、最高の成果を

パンダの到着によって竣工の期日が明確に定められていたため、このプロジェクトはまさに“ファスト・トラック”でした。限られた工期のなかで、ズーズ・サウス・オーストラリアの目標に達するためには、確かなマネジメントやコンサルティング、調整が不可欠でした。

ワンワンとフニの登場によって来園者数は著しく増加し、動物園は素晴らしい業績を上げました。結果として、動物保護・教育・研究・環境といった動物園の中心的な任務を遂行するための確固たる基盤を築くことができました。

いまやズーズ・サウス・オーストラリアの会員数は6倍に増え、南半球で唯一のジャイアントパンダを見に、多くの人々が動物園を訪れています。

国際的な建築賞の受賞

本プロジェクトチームは、下記の賞をはじめ、様々な賞を受賞し、その功績を国内外で認められています。

  • 2011 Chicago Athenaeum and European Centre for Architecture Art Design and Urban Studies International Architecture Award 

  • 2010 World Architecture Festival shortlist 

  • 2010 Australian Institute of Architects National Awards; National commendation for Urban Design

アデレード動物園のプロジェクトについて、Arup Journal 2/2011号で詳しくご紹介しています。