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カウフマン・センター、技術賞受賞

Jerman Cheung Jerman Cheung East Asia Press Office,Hong Kong
24 4月 2013

米国コンサルタント技術者協会(ACEC)からの最高立案者に贈られる“グランド・コンセプター賞”を受賞しました。

アラップが技術設計で携わった“カウフマン・センター・フォー・ザ・パフォーミング・アーツ”の構造エンジニアリングに対し、ACECより名誉ある賞を授与されました。賞の発表は、4月23日、ワシントンDCグランドハイアットで催された授賞式にて行われました。賞を受けたのは、アラップのアメリカ事業部会長マハデヴ・ラマン、ワシントンDCグループ代表のグレッグ・ジャンバルヴォです。

カウフマン・センターは、サフディ・アーキテクツによる設計、延床面積33,000㎡の文化施設で、カンザスシティで急速に発展するアートエリアの中心的存在となっています。構造の注目すべき点は、主に3つです。一つは吊り屋根の構造システム、二つめは入れ子構造で構成され、ホールに最適な音環境を創出する3つの構造体、そして三つめはそれぞれの長所を生かした材料の使い分けです。

「カウフマン・センターがACECの最高賞に輝き、大変うれしく思います。国内8件のグランド・アワードに選出された上に、唯一の最高賞を受賞したのです。審査は完全に非公開で行われたため、授賞式での驚きは大変大きなものでした。」

- アラップ・アメリカ事業部会長 マハデヴ・ラマン

この受賞には、現地のエンジニアリングパートナーである、ストラクチュラル・エンジニアリング・アソシエイツとWLカッセル&アソシエイツも、大きく貢献しました。ACECエンジニアリング・エクセレンス各賞は、技術者から行政、メディア関係者まで各方面から集められた約25名の審査員によって選定されます。審査で重点を置かれるのは、革新性、今後のエンジニアリング分野における価値、市民の認識、社会性・経済性・サステイナビリティへの配慮、そしてクライアント、事業主のニーズへの対応です。

このほかにも、数々のプロジェクトがACEC地域支部の賞を受賞しています。4月6日にウォルドルフ=アストリアで開かれたACECニューヨーク支部のイベントでは、2件のアラップによるプロジェクトがダイアモンド賞を受賞しました。一つは調査・研究・コンサルティング部門のプラス・プール・プロジェクト(建築家:ファミリー+プレイラボ)、もう一つは構造分野でカウフマン・センターです。

カウフマン・センターの建築設備エンジニアリングは二番めの賞である、プラチナ賞を受賞しました。さらに、ピア15,イーストリバー・ウォーターフロント(建築家:SHoP)は、スペシャル・プロジェクト部門において、ゴールド賞に輝き、ヒュンダイ・アイ・パーク(建築家:スタジオ・ダニエル・リベスキンド)は構造部門でシルバーを受賞しました。

3月20日にケンブリッジ・ロイヤル・ソネスタ・ホテルで開かれたマサチューセッツ支部の授賞式では、米国初となるエネルギー・ネット・ゼロの輸送施設、ジョンW.オルバー・トランジット・センター(建築家:チャールズ・ローズ・アーキテクツ)が設備分野でゴールドを受賞しました。